特に健康被害の恐れがある日用品リスト続き
文=郡司和夫/食品ジャーナリスト
・食器用洗剤(F社)
テレビCMを見て、あんなに簡単に油汚れがきれいになるのなら、ということで毎日の食器洗いに使う洗剤を選んでいないでしょうか。洗浄能力が高いのは合成界面活性剤を使用しているからです。手肌のタンパク質を破壊して手荒れを招くうえ、皮膚から体内に吸収、妊娠中の方なら、胎児に異常をきたす恐れもあります。肌荒れや手荒れが心配な人や子どもが使用の際にはゴム手袋を着用するよう注意書きがある場合は、使用はやめるべきです。
・シャンプー(G社)
重要なことは、子ども用シャンプーやベビーシャンプーを過信しないことです。天然由来成分の「緑茶エキス」「ヒアルロン酸」の配合、「目にしみにくい弱酸性タイプ」などを強調したベビー用シャンプーがありますが、国際的に発がん性が確認されている合成界面活性剤の「コカミドDEA(ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド)」が使用されているのもあります。また、殺菌剤・防腐剤として「フェノキシエタノール」が添加されている製品が多いですが、この物質は、皮膚や粘膜を刺激、皮膚から体内に吸収されると麻酔に似た作用を起こします。子ども用シャンプーはさまざまな製品が出回っていますが、子どもに安全なシャンプーは、無添加のせっけんシャンプーです。
・日焼け止めクリーム(H社)
「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」は、皮膚に刺激を与え、アレルギーの原因になります。酸化チタンはナノサイズ化(毛髪の直径の10万分の1。DNAの直径の2分の1ほどの長さ)されていますが、非常に危険な物質です。2009年に東京理科大学薬学部ナノ粒子健康科学研究センターの研究グループは、「マウスの実験で酸化チタンのナノ粒子が次世代の脳神経や生殖系にも悪影響を与える」との論文を発表しています。化学物質は皮膚や粘膜からも体内に吸収されますので注意が必要です。
・トイレ用洗剤(I社)
塩酸が洗浄成分の酸性のトイレ用洗剤です。注意しなくてはいけないのは「混ぜるな危険」の表示を厳守することです。酸性の洗剤と次亜塩素酸塩などが主成分の塩素系(漂白剤系)の洗剤が混じると有毒な塩素ガスが発生し、場合によっては命にかかわることにもなりかねません。
・浴室用洗剤(J社)
合成界面活性剤のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、タンパク質変性作用を持ち、発がん性物質のジオキサンが混入する可能性があります。また、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムは、胎児に先天性異常をきたす催奇形性がある化学物質です。また、塩化ベンザルコニウムは、人体への刺激が強いとされている陽イオン系合成界面活性剤で、アレルギー性結膜炎を起こす恐れがあります。
界面活性剤は怖いですね!
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